【THE CITY BAKERY】

パンが好きです。朝昼晩、三食パンでもいいくらい好きです。パン屋さんの前を通ると寄ってしまいます。食パンも甘いのも惣菜パンもサンドイッチも好き。知らない街のパン屋さんとかに入るのもワクワクします。初めてのバイト先もパン屋さんでした。
数年前、「小麦は腰回りにつきますから」とマッサージのお姉さんに言われてから一時期グルテンフリー生活をしていましたが、こんなにも好きなパンがあるのにどうして私は我慢しなければいけないのだろうと問答した挙句、たまにだったら食べて良しに変更。パン食べないとテンションが上がらない。普段はグルテンフリーパンを食べて、休日の朝とかおやつに食べることにしています。

「どこのパンが一番好き?」という質問には「THE CITY BAKERYのメープルベーコンビスケット!!」と食い気味に答えます。それくらい大好き。
2013年にニューヨークから上陸したTHE CITY BAKERY、まだ都内にも数店舗しかなかった頃から足繁く通っています。
モサモサしているスコーンのイメージを払拭してくれたここのビスケット。メープルの甘みとベーコンのしょっぱさのバランスが最高。ペロッと一個食べてしまいます。
バターもしっかり感じるので噛み締めつつ、しっかり堪能。カフェラテと一緒に食べるとどっしりとした重みもあって、「贅沢しているんだ〜」という幸せに浸れます。

奥に映っているのがメープルベーコンビスケット。
外側はホロホロしていて、中の生地はしっとりしていて、間違いなく美味しいです。

野菜が食べたいなと思ったときに頼むのはファラフェル。
ヒヨコ豆のコロッケと野菜がたくさん入っていて、めちゃくちゃお腹いっぱいになります。一口ごとに楽しめて、お肉が入っていないとは思えないほどの満足度。これもよく食べるメニュー。

チーズケーキにチョコレートが入っているのも好きだし、ここのフライドポテトもすっごくおいしい。ニューヨークっていいなあ、なんて子供みたいに憧れてしまいます。

明日の朝、食べたいパンがある。それがあるだけで、明日を楽しみにすることが出来ます。
自分のテンションは自分であげていかないと。
ということで、明日の朝はメープルベーコンビスケットです。

THE CITY BAKERY

積読記録

最近買った本を積み上げてみたらあまりにも魅力的な山が出来上がっていたので自分で震えました。嬉しくて。

上から
イーユン・リー「黄金の少年、エメラルドの少女」
フラナリー・オコナー全短篇 上下巻
佐藤 正午「鳩の撃退法 上」
梅原 猛「隠された十字架 法隆寺論」
佐藤 優「知性とは何か」

「さすらう者たち」で惚れたイーユン・リー、短編も文庫で出ていたので購入。ずっと読みたかったオコナーの全短篇はまさかの復刊、twitterで知ってすぐに予約しに行きました。ようやく手に入れたもの。オコナーを知ったのは桐野夏生さんの「OUT」から。この復刊は本当に嬉しい。大切にじっくりと読んでいこうと思います。糸井重里さんの押しもあって盛り上がりを見せている佐藤正午さんのハトゲキ。どんな罠が仕掛けられているのか想像するだけで楽しみ。法隆寺論は大好きな漫画「日出処の天子」のあとがきの対談で知って気になって購入、ちょっと難しいかなと思ったのですが知っている名前がどんどん登場するので絶対読みたい知りたいという執念深さで。読み切って法隆寺へ行くのが今年の目標。それから佐藤優さんの本はもはや薬のような存在。帯にあった「反知性主義」の定義を読んでグッと心つかまれました。“反知性主義を大雑把に定義するならば、「実証性や客観性を軽視もしくは無視して、自分が欲するように世界を理解する態度」である。”あー興味深い〜早くもっと読みたい。

本当に全部同じくらいに読みたくて、どれから手をつけたら良いのかなんて選べなくて、結局積読の山を眺めつつフィギュアスケートを見ていたら今日が終わりました。
平日に佐藤優さんを少しずつ、寝る前にオコナー堪能して、休日の午前中にイーユン・リーからの一呼吸置いて法隆寺論読み解いて、夜は一気にハトゲキ。そんな予定です。

新潮 “創る人52人の「激動2017」日記リレー”

“激動の2017。トランプ大統領就任、参院選(自民圧勝)、世界各地でのテロ、北朝鮮危機、人工知能の急成長、ビットコイン乱高下ー
世界の不安定さが急加速した一年を「創る人」はいかに生きたのか?
365日(52週)を52人の1週間日記でつなぎ、未来に伝える超大型特集!”

なんて面白そうな特集なんだろうと、見た瞬間に買うことを決めた新潮3月号。
表紙に記載されている52人のなんたる顔ぶれ。先日も記事にしたばかりの桐野夏生さんの2017年版日記が読める!
個人的に特に見逃せないのは桐野夏生さん筆頭に、金原ひとみさん、朝吹真理子さん、川上未映子さん、円城塔さん、瀬戸内寂聴さん、平野啓一郎さん、阿部和重さんあたり。

なかでも金原ひとみさんが特に好きだなと。言葉が冴えててドキドキする。1週間だけではなく一ヶ月分を本にしてほしい。フランスで子育てをしながらも尚、こんなにもひりついている一部がなんとも愛おしい。ワインの話から始まりワインの話で終わるのも金原さんらしくて。

あと川上未映子さんの日記はやっぱり面白い。未映子さんを知ったのは芥川賞受賞のニュースで、歌手しながら作家という肩書に外見の可愛らしさも相まってふーんという印象でしたが一冊目の「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」のもとになったブログを見て愕然。頭のなかに言葉が溢れかえって苦しいというのが次から次へと伝わってきて、この人は本気で文章を書かなければいけない才能を持ち合わせて生まれてきた人なんだとすっかりファンになりました。「私はゴッホにゆうたりたい」とか涙が出るかと思った。心への浸透度が高い。いつかはサインまでもらいに行きました。可愛かったです。Marniがものすごく似合う人ってイメージ。

「創る人」は日々の生活の違和感をすごく大切にしていると思う。だからこそ何かを生み出すことが出来るんだろうな。
誰でも書くことが出来る日記。なかでも言葉を紡ぐことを生業にしている人々の日記は、どんなに短くてもエッジがきいていて最高でした。
みんないつも少し怒っていて、何かにちょっと怯えてる部分もある。トゲトゲしさもあったり、ときに可愛らしくて笑ってしまったり、なんて贅沢な一冊なんでしょう!

あまりにも面白かったので触発されて私もここで日記のようなものを書いてしまうかもしれません。なんの役に立たなくても、読み流してもらえたらと思います。
またそのうち。

新潮 2018年 03月号

「白蛇教異端審問」桐野夏生

なんだか疲れているときは小説を読む気分にはなれず、きまって手を伸ばしてしまうのが桐野夏生さんのエッセイ「白蛇教異端審問」。読みすぎて本がもうボロボロになってしまいました。
エッセイやショートコラム、直木賞受賞した日々の日記に書評・映画評などリアルな姿がそこにあって、小説からは知ることが出来ない桐野さんという存在を感じられることがとても嬉しいのです。“イカのくさみが消えていないと娘に言われ、むかついて書斎へいく桐野さん”とか最高じゃないですか。
それから匿名や評論家の批判に対して真っ向から戦いを挑んだ連載も読むことが出来ます。“スルーするのが美学”と捉えられている(ような気がする)批判論争ですが、命を削って書いている小説に対しての軽口に対して正々堂々と立ち向かっていく桐野さんがかっこよくて人間味溢れていて本当に大好きです。信念を垣間見ることが出来て、桐野夏生信者としては光栄ですとしかいえない一冊。
 

「人は生まれ落ちた瞬間から、「やむなき旅人」となる。旅に出たくなくても、ひとつところに留まりたくても、生まれた以上は個人という旅を続けねばならない。長い人生、何が起きるかはわからない。人は偶発的な災難や事故に危機感を持ち、目配りしながら生きる者たちであったはずだ。いずれ来る死への茫漠たる不安を抱え、それでもなお仕事を片付け、家族を愛し、恙ない一日を送ることのできた感謝を持ちながら。」(やむなき旅人 より)
 

久々に読み返して、ページをめくる手が止まってしまったエッセイの一部分。こんなにも心に染みる文章があるだろうかとあらゆる人に伝えたい。

ちなみに桐野さん著書ベスト3は「柔らかな頬」「グロテスク」「残虐記」。どれも読むのに体力がいる力強い作品たち。そろそろ再読したいな。
“自分の身辺を晒したり、装飾するエッセイが苦手”とあとがきにありましたが、またいつか出してくれたらいいなと心から望んでいます。