やたらとリップが増えた2017

片手に収まる数ほどしか口紅を持っていなかった私が、急に口紅ばかり買い始めた2017年。15本購入していました。
これは普段口紅を塗る習慣のある女性なら決して多くはない本数だと思うのですが、私の目的は普段塗ることではなく、購入しようという思いを巡らす時間のため。それがまた楽しい。そして届いた物の色味が良かったり、普段も使えそうだったらラッキー!というレベル。なんかすみません。
どの色がいいかな、試したことのないブランドを使ってみたいな、どんな使用感なのかな、SNSで話題の色が気になるな、etc…
全てネットで購入しているため、タッチアップは一切していません。似合わない色もありましたが、ただ所持しているだけでも上がるのがコスメの魔力。

左上段から
CHICCA メスメリックリップスティック 15(ピーチプディング)/35(グレープ)/Celvoke ディグニファイド リップス 09(テラコッタ)/SUQQU エクストラグロウリップスティック 13(冴薊)/04(彩珊瑚)/11(華卯木)/ クレドポーボーテ ルージュリキッドエクラ 14(Sparkling Pale Pink)
ADDICTION リップスティックシアー 007(Desert Rose)/YSL ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ヴィニルクリーム 407(Carmin Session)/NARS オーディシャスリップスティック 9463(BARBARA)/NARS ベルベットマットリップペンシル 2459(BAHAMA)/M・A・C リップスティック (Whirl)/MAQuillAGE ドラマティックルージュ RD533/Dior アディクト ラッカー スティック477(sun valley)/Tom ford BOYS & GIRLS ウルトラリッチリップカラー 05(joan)

この中でも比較的出番が多かったのがマキアージュ RD533とSUQQU 11でした。

マキアージュのRD533はMAQUIA の2017年下半期ベストコスメのリップカラー部門で一位になっていた色です。今年の前半はパキッとした色ばかり気になっていたのですがそんな中登場したのがマキアージュの「あえてのくすみ色」、これがかなり新鮮でそのキャッチフレーズに心惹かれて購入。

パッと見はかなり濃い印象だけど、一度塗りだと透けるディープレッドでかなり取り入れやすい色。(写真はわかりやすいように三度塗りしています)
美容オイル配合ということもあり、水分が持って行かれる感覚は確かにありませんでした。
この“くすみレッド”は鮮やかな赤リップに飽きてきた人にも、赤に手を出しにくいなと思っていた人にも使いやすく、迷ったらコレになること間違いなし。やや暗く感じる赤がすごくいい雰囲気を出してくれて、尚且つ万人受けするおしゃれなくすみ発色。資生堂ってすごい。
MAQUIAのベストコスメに選ばれるのにはやはり使用感、色味ともに納得性のある一本です。

SUQQU エクストラグロウリップスティック 11(華卯木)は後半によく使っていました。SUQQUは3本も買ってしまったほど、かなりお気に入りです。“純ツヤ・純発色・軽やかな使用感を追求したリップ。”とまさにその通りで、ノンパールでほどよい透け感があるのでナチュラルなツヤが出ます。あざといツヤが苦手な人には待ってましたと言わんばかりの質感。13(冴薊)/04(彩珊瑚)はパキッとしたピンク系でどちらもお気に入りで前半はこればかり。気分がくすみカラーになってからは11(華卯木)に移行。
ベージュなんだけどほどよく赤味もあって、元の唇の色よりややトーンダウンするので、今の気分にぴったりくる上に使いやすいなんて、とかなり贔屓しています。
そしてSUQQUは本当に荒れない。これからも集めたいと思えるブランドです。

そして残念ながらあまり使っていないけれどすごく良い色なのでおすすめしたいのが、M・A・C リップスティック (Whirl)!
マットなブラウン、とにかくおしゃれカラー。オレンジっぽさがないのも好み。

こういうイメージだったのですが、かなりマットだったのもあって唇だけが急におしゃれカラーになってしまい、顔全体がついていけませんでした。要するに笑っちゃうくらい似合わなかった。すごく良い色なのに残念…
モードな色やマットが得意な方にはぜひ使ってもらいたいブラウンです。

そして観賞用に購入したのがTom ford!
このサイズで限定と言われるともう何色だっていい!とにかくなんでもいいから欲しい!と思い、やや遅れて参戦したものの素敵な色が残っていました。
“TF”のエッジを崩したくないので未だに未使用です。キャップを開けるたびにニヤニヤ、なんでこんなにテンションが上がるんですかね。

ネットで話題になっていたYSLの407やCelvoke 09もしっかり購入。多くの人を魅了し、売切れになるにはやはり理由があるんだなとどちらも納得の色味でした。Celvokeは再入荷で最近購入したばかりなので積極的に使っていきたいな。

今年は何が話題になるのか楽しみだなと思いつつ、きちんとタッチアップしてから購入する手法も習得しなければと思う年始休み明け直前です。

「ジャンプ」佐藤正午

「ジャンプ」 佐藤正午

“その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲みはるは、酩酊した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた。失踪をテーマに現代女性の「意志」を描き、絶賛を呼んだ傑作!”

直木賞受賞作「月の満ち欠け」を読み、佐藤正午さんの本をもっと読まなくては、と手を伸ばした二冊目。
ついさっきまで一緒にいたはずの彼女が「コンビニに行ってくる」と言い、出ていったままずっと戻ってこない。あらゆる方法を使って足取りを辿るものの一向につかめない。主人公の「僕」の優柔不断さもあいまってなかなか前に進まないな〜というのが前半の印象です。これどう終わるの〜と不安にさせたまま進み、そして独特の含ませるような文体が急激にきらめきだす終盤。最終章、五年後にふいに再会するところからラストまでの走り方。
“同級生に偶然会ったかのような”彼女の不自然さ、なかなか本心を話そうとしないまどろっこしさに「僕」にかわって非常にイライラしてしまうんですが、現実に起きていたことを知り、一気にパズルが繋がって何もかもが真実味を帯びた瞬間、その彼女にたいしてのイライラがフッと消えていく。その苛立ちの矛先が別の登場人物に変わるわけでもなく、モヤモヤが分裂して溶けていく気がしました。そして読み終わったあと、こちらの感情が小説にコントロールされていることに気づき、「やられたな〜」と笑ってしまいました。面白いくらいに感情が物語によって揺らいでしまったから。

「月の満ち欠け」を読んだときにも感じたことですが、構成全体で物語が進んでいる感覚があります。ものすごく心に残る一文があるわけでもなく、奇抜な演出があるわけでもないのに、ストーリー全体がものすごい勢いで後ろから追ってくる。どんでん返し系にありがちな、あっけなく虚しくなるような読後感もゼロです。むしろ色々考えてしまう。自分の周りからいつのまにか遠ざかってしまった人たちのストーリーは一体どうなっていたんだろう。こちらが知らないだけで、追わなかったために本当は別の理由があったんじゃないか、なんてことを自分自身に置き換えてつい考えたりもしてしまいます。
自分の人生は自分で選び取っていると思っているのは自分だけで、もしかしたら誰かが操作した結果なのかもしれない、なんてこともあるのかな。
けれど、事実を知ったあと、何か次の不穏さを一切予告しない主人公の意志で終わっていたのもあり、わりと清々しい印象でした。

印象的な文章やストーリー展開は、いくらでも小説を奇抜に着飾ることが出来る。けれどごくシンプルなモチーフと限られた時間軸でここまで読み手を魅了し、他人の物語を共有する小説はなかなか巡り会えない気がします。派手さはありませんがそれ故にリアルで、小説を読むって面白いことなんだよなと改めて感じました。

削ぎ落とされた小説が読みたい人へ、とてもおすすめの一冊です。

 
 

ジャンプ (光文社文庫)

【ORLY】coffee break


 
だいたいベージュ〜ライトグレーの間をいったりきたりするのが定番のネイル事情。
たまには違うトーンのものを探していた時に目に止まったORLYのcoffee breakという色。キャラメルのような落ち着いた色に一目惚れ! 肌馴染みも良く浮かないので使いやすいブラウンベージュ、ややオレンジ味があるせいなのかコンサバに見えないおしゃれカラー。
 

 
大旋風を起こしたNARSのLINDAのようなテラコッタカラーもリップだとハードル高いな〜と思っていたので、ネイルは取り入れやすくておすすめ。
ORLYは塗りやすくて、このサイズ感も好き。580円(税抜き)というお財布に優しい価格も嬉しいのでついつい買ってしまうシリーズです。
 

 
ORLY “coffee break” #48575
 

ORLYネイルラッカーミニ 5.3ml (48575)