01_左腕に巻く、時計という名の鎧

2012年の年末、はじめてまとまった額のボーナスをもらった時に何か記念になるものが欲しいと考えたのが時計。何がいいのかなと画像をひたすら見ていてたまたま見つけたブラックフェイスのTank、私どう考えてもCartierっていうキャラじゃないだろうと思いながらも画像を見続けること数日、「これ絶対好きだ」と気持ちが膨らみ、在庫があった都内のショップに見に行きました。腕に乗せた時の存在全てに違和感なく、これはもう絶対買うと決め、状態が良さそうだった地方のアンティークショップで目をつけていた同じものを購入。カートに入れるとかじゃなくて、メールで注文しました。そして現金で振り込みました。そのアナログな感じも今となればなんだか印象的。
 

 
最初リザードの黒いベルトがついていましたが、せっかくだしと新しいものにチェンジ。リューズの青が映えるようにあえてネイビーのクロコにしました。ネイビーとブラックの組み合わせがもともとすごく好きだったのでこれは暗黙の大正解、ノーブルな雰囲気で溢れ出る特注感、グレーのニットに合わせるのが特に気に入っていました。
 

 
ベルトも変えられるし、ということで季節問わずガンガン使い続けて3年ほどたった頃、ちょっと劣化が誤魔化せなくなったなと感じたのでチェンジ。つるっとしたレザーがいいかなあと思って合わせてみたもののあまりしっくりこなくて、リザードがいいかと聞いてみたらなんと廃盤、そんなわけで同じクロコのブラックに。
 

 
ゴールドとのコントラストもくっきり、キリッとした雰囲気になって気分一新、これもまた大満足で喜びもひとしお。
たまに違う時計も欲しいなと思うこともありますが、色々見ているうちに似合う・似合わない、買える・買えないの天秤にかけていると今の自分がするべき時計はこれ以上ないんじゃないかなという結論にいつも落ち着きます。
6年たっても色褪せない魅力、最初から感じていたわけではない愛着と自分にとって必要なものだという確信、それから「この時計が一番似合うのは紛れもなく私だ」と(心の中で)言い切れてしまうちょっとした自惚れ。
 

 
今は平日仕事に行く時に必ず装着し、お休みの日は時計をしないことにしています。
時計をしていないと「今日休みなんだなあ」とホッとできる感覚、とてもいい習慣。昔はよくchigoのスタッズブレスレットと合わせてつけていました。お上品にまとめなくても浮いたり雑な雰囲気にならないところ、やっぱりこの組み合わせも最高〜。
 

 
いつも箱にしまわずに普段つけるアクセサリーと一緒に出しっ放しにしています。
細かな傷もついてきちゃっていますがそれもまた愛おしさが募ったりして、ここまできたら誰にも譲れないなと思い入れも相当なもの。
一度、時計もアクセサリーも全部つけ忘れて仕事に行った日、面白いくらいに力が出なくて「今日時計もアクセサリー全部忘れたから戦闘力弱い」と漏らしたら「いつも何と戦っているの」と笑われました。いいえ、生きることは戦いなんです。生き抜くために自分にとって最大の味方になる鎧を身につけていかないと。
 
はじめて正社員として働いた会社からもらったボーナスで、自分の一部になるほどまでに気に入る時計を買うことが出来たという自信。あの時、Cartierだからといって自分には不相応だとためらわず、思い切って本当に良かった。カルティエの時計が欲しかったんじゃなくて、私は心の底からこの時計が欲しかったんだ。 
僅かな直感が導いてくれたのは、時間以上の大切なことを教えてくれる時計でした。 
これぞ正しい記念品の購入事例。
    

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