00_Prologue

書店に立ち寄ったときに手に取ったのは金子綾さんのスタイルブック「 a only」、どちらかというとコンサバなテイストのスタイリストさんというイメージだったので何の気なしにめくってみたら雰囲気が好みだしセレクトされたアイテムをちゃんと知りたいと思い迷わず購入、職業柄たくさんのアイテムに囲まれながらもその中から自分らしいものを選び抜いているという意志と物に対する愛情が伝わって、心の底から「いいなあ、素敵だな」と感じました。

SNSやスタイルブック、エッセイなどで今や他所様の生活が垣間見れてしまう時代、それも切り取られた一部分で気持ちがグラグラと揺れてしまうこともある。ありませんか?「いいなあ」に続く感情。いいなあ、恵まれていて、いいなあ、たくさん持っていて、いいなあ、幸せそうで、いいなあ。もはや物に対してなのか人なのか、それが羨望なのか嫉妬なのかたまにわからなくなったりもして、そんな感情が発生してしまう自分が嫌になってしまったりして、本ともなると全カテゴリが整っていてうっかり深入りしてしまったら急に北風吹いて私の服だけが穴だらけになっていくような自分には何もない感に襲われたりもして、そんなわけで見る機会は減っていたのですがそんな私が素直に「いいなあ、憧れちゃうな」と本当に思えた本です。

コラムの中で“磨きたいのは、「たった一枚」を見抜くセンス”とタイトルがつけられていて、私は膝を打ちました。そう、あれこれ探してしまうのも自分の感覚にフィットするたったひとつのものを見つけたい。そして見つけたときの喜びも知っているから探してしまう。それをちゃんと選ぶセンスを身に付けたいんだ、いつだって。
“一生ものの服というのはそうそうないと思うけど、服を探す過程で磨かれるセンスは一生もの。”
幾度とある今までの失敗だって、きっとこれから何かを選択するときに活かされる経験になる。 探す過程でセンスを磨いて鍛えてきたから、自分にとっての“たったひとつ”に出会えてきたはず。そんな風に思いました。

華美な生活はもちろんしていないけれど、身の回りを囲むものは自分が選んだもの。その中でも特に気に入っている自分の欠かせないアイテムになったものの記事をまとめたいと思いつつ先送りにしていましたが、新しく ✴︎absolute ego✴︎ というカテゴリを作りました。
名前つけたいけど何にしようかなあと少し考えて思い出したのはACOのアルバムのタイトル「absolute ego」、発売が1999年、なんと20年前のもの。当時、Prologueからのつなぎがやばいよねやばいよという会話をしたことを今でも思い出せます。他のことはよく覚えていないのに、記憶って不思議。音楽については詳しくないけれど、ACOは最初に聴いたときからずっと心地よくて、特に雨の日に耳に入れるのがいい。ビニール傘ごしのSPLEENとか最高です。心の奥にしまってある箱をそっとノックされるような感覚。ライブも何度か行きました、お酒片手に気怠そうな雰囲気で、時折チャーミングで、あの独特な声が聴けてドキドキした。演出じゃない抜け感。昔も今も、やっぱりずっと好き。

 

 

私が選んだ、私を守るもの。
そんなものを集めていけたらいいなという願いをこめて、始めてみます。
いくつまで積み上がるかな。

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